2016年01月
2016年01月29日
『レキシントン バーボン』

新着バーボンのご紹介 『レキシントン』です
香りは甘いバニラとレーズン 飲むと割りとドライですが、粗いドライさではなく、スパイス感のあるきりっとしまった感じ 飲み易く品のいいバーボンといった印象 タンニンも強くないのでバーボンが苦手な方にもお勧めしやすそうな味わいです
ケンタッキーのバーボン生産地として名高いレキシントンという地名からの命名かと思っていましたが、実はラベルに描かれた馬が有名なサラブレッドで、その名が『レキシントン』なんだそうです
ウィキペデアにも生涯がしっかり記載されているかなりの名馬 生涯成績は7戦6勝、獲得賞金56600ドルとレースの回数が少ないなと思ったら、実はこのレキシントン、種牡馬としての実績がすごいそう リーディングサイアー と呼ばれる、ある国、ある地域、もしくは団体において、1シーズンの産駒の獲得賞金の合計額によって一位となった種牡馬の栄誉に通算16回も輝いたそうで、歴史に残る名馬のようです
1955年、アメリカ競馬名誉の殿堂博物館の最初の選考で父ボストン、曽祖父サーアーチーらとともに選出されており、骨格はスミソニアン博物館の哺乳類の進化コーナーに飾られているそう 人間だと超偉人クラスの馬ですね
ただ単に地名にちなんでのネーミングとケンタッキーダービーにちなんでのラベルかと思ったら、面白いですねー
僕の場合はこういう由来とかが分かるとその酒に愛着の湧くタイプ 競馬はやらないんで、ウィキのページを見てもあまり理解は出来ませんし、リーディングサイアーとかの称号なども初見ですが、競馬の歴史も深くて興味深いな、と思いました
馬由来のウイスキーは色々あって、競馬好きの方はレースの前に景気づけに飲んだりもされますが、このレキシントンは由来からしてなかなかいい景気づけになるんじゃないでしょうか?もちろん味もおすすめです
¥900
2016年01月27日
『ケンピース ヴュール ハバースタウト』

ベルギー ピルロ醸造所によるスタウト
ホップの香りも充分に、ロースト香、チョコの風味を感じるスタウトです 飲みやすく嫌味の無い仕上がりになっています 苦味をあまり感じず、スタウトの香りの良さはしっかりある、といった感じですね
ピルロ醸造所、よく知らないところで調べてみました アントワープ郊外といった場所にあり、サイトを見ると小さい醸造所ですが、清潔できれいな設備です ベルギーのアビイスタイルのものの他に、ハーブ、ジュニパーやホップの特徴を活かしたビールをつくっているよう またウイスキーも造ってるぽい事が書かれていましたがオランダ語?のサイトですので内容はほぼ理解できませんでした 蒸留器のような画像もあるので何かスピリッツをつくってるんでしょうね
あまり入荷しない銘柄ですので是非お試し下さい
2016年01月20日
『ホジソンズ ビターエンドIPA』と『Donny Hathaway "What's Going On” Live at The Bitter End 1971 』

ワシントンのフィッシュ・ブリューイングがつくる正統派IPA
トロピカルフレーバーとシトラスのきらきらした感じとカラメル感のある甘さのバランスが程よいです 行き過ぎてないちょうどいいIPA
ちなみにビターエンドは『苦難の果ての結末;最後,ぎりぎり,どんづまり』とかいう意味らしいですが、僕がビターエンドと聞いて頭に浮かぶのはやっぱりニューヨークの老舗ライブハウス『BITTER END』
ボブ・ディランが最初にライブを行った場所である、とかダニー・ハサウェイの『LIVE』(最高のライブアルバムです)の一部はここでの録音であるとか、地味ですがランディ・ニューマンの中で一番好きなアルバム、1971年の『LIVE』もビターエンドの録音であるとか・・・多くのアーティストがライブを行った聖地的な場所です もちろんニューヨークに行った際には、『BITTER END』含めグリニッチビレッジ周辺のライブハウスやレコード屋は、ミーハー的に行ってきました 『VILLEGE VANGUARD』『BLUE NOTE』・・・雰囲気だけでテンションのあがる場所ですね
まあ、ビールとは関係ない話なんですが・・・
で、折角なので『BITTER END』でのライブを、ダニー・ハサウェイの『BITTER END』での演奏だけをまとめたCDが以前出て、僕も持ってますがその中で "What's Going On”がYOUTUBEにありましたのでリンクしてみます
"What's Going On”といえばマーヴィン・ゲイで、もちろんマーヴィン・ゲイは最高ですが、僕はダニー・ハサウェイのバージョンも同じくらい大好きです ライブならではの雰囲気が最高で、こんなライブを体験できたら一生忘れられないだろうな、と思います
Donny Hathaway "What's Going On” Live at The Bitter End 1971
今日はこのブログでたまにある、微妙な接点だけで話が勝手に膨らむパターンでした・・・
2016年01月17日
『アウトロー20年』

長熟バーボンのストック品、今年は開けよう、と思いストックルームより持ってきました
アウトローの20年熟成です アウトローは懐かしく思われる方も多いかも 20年前ぐらいまでは割りと買えた銘柄で11年や12年のものは見かけることもまあまあありました
ラベルが特徴的で指名手配のポスターをそのままラベルにした、といった感じのアメリカンカルチャーやバーボン好きにはたまらないアイテム 中身は同一で10種類以上のラベルがあり、ジャガトでもビリーザキッドのラベルのものが特に人気ありましたね

この『アウトロー20年』のラベルの人物は 「mysterious dave mather」という人物 ジャガトでこれまで扱ってきたたくさんのアウトローバーボンでもこのラベルに当たったことは無かったですね
先日バーボン党のお客様と開栓、飲んでみましたがやはり素晴らしいバーボンでした 20年熟成の重さのあるボディ チョコぽい甘みと舌に乗せたときにキュッとくるドライなタンニンの味わい、飲み込んだあとにはバニラやアプリコットのドライフルーツの風味がしっかり残ります 骨太、豊潤な飲み応えばっちりのいいバーボンウイスキーです 101プルーフでのボトリングになります
長熟のバーボン、最近は銘柄も少なくなり寂しい限りです ジャガトでもどんどんストックが減っていきます
こちらの『アウトロー20年』も一本限りですので興味ある方は是非お試し下さい
¥1500
2016年01月15日
『プレアリス IPA』

もともと趣味でビール作りを始めた男性二人の醸造所 2010年にコンテストで優勝、2011年より醸造所として稼動とのことです
ベルギーは個人でのビール作りも始めやすい環境があるみたいで以前訪ねたゲントのホップデュベルというビールショップにはホップ、麦芽、酵母、スパイスなどから打栓機、空の瓶までビール作りに必要なものが全て揃っていました
そういった文化の中で次々新しいビールが生まれてくると思うと、羨ましいですね 日本も今クラフトビール、非常に追い風が吹いてる気がしますのでこのまま更に文化として定着したらいいなと思います
『プレアリス IPA』は6種類のホップを使ってIPA シトラスの香りとホップの苦味で爽快感のある仕上がりになっています が、ベルジャンIPAらしくフルーティないい甘さもしっかり感じますので苦味だけではないバランスのいい飲みよい仕上がりになっています
2016年01月13日
『ブリケット デュ ノール ドミノ』白黒シェーブル

(画像はフェルミエhpより)
ドミノのコマのように半分黒、半分白の面白いシェーブルチーズが入荷しました!
『ミルキーで優しく、かみしめると山羊のミルクの甘みとコクが広がる味わいは、本物の味をめざして会社を立ち上げたジャン・フィリップ・ブルゴワ氏の誠意が伝わるようです 1日に200〜400個の少量生産で丁寧につくられます 半分に灰をまぶし、半分はブラン(白)のままのデザインが楽しいシェーヴル 生産はベルギー国境から約10km、モルマルの森近くでアルピーヌ種の山羊を飼うシュヴルリー・ド・レカイヨン社 地域の価値ある製品につけられるサヴール・オン・オールを認められた品質の高さを是非おためしください』(フェルミエさんhpより)
ベルギーに程近い場所で丁寧に作られたシェーブルとのこと サーブの際は、黒白半分ずつになるようにスライスしてお出ししますので、二つの仕上がりの違いをお楽しみ下さい
2016年01月10日
2016ということで・・・vol.3 『ブラッカダー バンフ 1966』

『Half A Century 』 というテーマで…50年前、1966年、半世紀前に蒸留されたウイスキーをいくつかご紹介
こちらは『ブラッカダー バンフ 1966』
『バンフ』は1983年に閉鎖され、91年には蒸留所の建物も取り壊されています
ブラッカダーは『ザ・モルト・ウイスキー・ファイル』の著者として知られるロビン・トチェックによって、1995年創業されたボトラーズブランド
2001年のウイスキーマガジンライブに来ていたロビン・トチェックにそのとき購入したボトルにサインを何本もしてもらいましたが、そのうちの一本です

ラベルの左端、ブラッカダーのトレードマークBに絡みつく黒ヘビの横に『bar jagatkana』と、右には01−11−11と日付け、『BLACKADDER』と書いてもらいました
ブラッカダーはいくつかのシリーズのボトリングがあるのですが、その中でもこのロウカスクシリーズは「樽出しのシングル・モルトが本来持っている深さを、あるがままに味わってもらいたい」という彼のポリシーによって、ノンチルフィルター、カラメル無しでのボトリングであるのは勿論、樽に残っている樽材の欠片も大きなものだけ取り除くという正にrawなボトリング方式で出荷されています
そんなロウカスクでのボトリングによる『バンフ1966』、60年代モルト、長熟モルトに思いの強い方にはかなりのおすすめ、またパワフルで樽香をしっかり感じられるモルトウイスキーの好きな方にもおすすめです
通常メニュー1ショット¥2000で、これもかなりお得に飲んで頂ける値段だと思ってるんですが、今月に限り¥1600でどうぞ
2016年01月07日
2016ということで vol.2 『マルコムプライド グレングラント1966』

今年の年初は『Half A Century 』 というテーマで50年前、半世紀前に蒸留されたウイスキーをいくつかご紹介しております
前回ご紹介の 2016ということで・・・『ケイデンヘッド ブレアアソール1966』
に続き、50年前に蒸留されたモルトウイスキーを・・・

『マルコムプライド グレングラント1966 39年』です
ラベルには当店『Jagat Kana』の文字が・・・これは2005年に購入したもので好きな文字をラベルにいれるという企画のもの 143本のボトリングです
マルコムプライドというボトラーズはこの当時いくつかのボトルを見かけましたが詳細は分かりません グレングラントのマスターディスティラーがデニス・マルコムという方なんで、関係あるのかな?と思ったこともあるんですがお分かりの方いらっしゃいましたら教えて下さい
香りの中にはちみつ、熟成庫の匂い、味わいには甘酸っぱいトロピカルフルーツとはちみつ、木の収斂感、こちらも『ブレアアソール1966』同様、オイリーで余韻長く舌に残ります グレングラントらしいドライ感もアフターに感じますが、やはり60年代モルトらしいとろっとした嫌味の無い舌触りと複雑だけどいつまでも嗅いでいたい豊潤な香りが特徴です まあ・・・長々説明するより一言、美味しいです
こちらも通常¥3000いただいておりますが、今月中、ストック限りですがブログを見たとおっしゃって頂くと¥2000にてサーブさせて頂きます 50年前に蒸留されたウイスキー、お楽しみ下さい
2016年01月02日
2016ということで・・・『ケイデンヘッド ブレアアソール1966』

あけましておめでとうございます 今年も例年通り1月2日よりの営業となっております
よろしく願いします
毎年年明けには干支にちなんだお酒、特にウイスキーをご紹介してきましたが、今年は趣向を変えて・・・
手元にあるストックを見ながら『Half A Century 』 というテーマを思いついたので…50年前、1966年、半世紀前に蒸留されたウイスキーをいくつかご紹介
まずはケイデンヘッドの元祖黒ケイデンの『ブレアアソール1966−1990』

僕がウイスキーを飲みだした、買い出した頃には既に店頭では買うことが困難になってきていたケイデンの黒ラベル
老舗のバーなどで、ずらっと何十本と並んでるのを見ては憧れながら飲ませて頂いたものです ですが、80年後半から90年頃のボトリングがたまに酒屋さんなどに入荷することがあり、値段も高いものは結構高くなってましたが、比較的買いやすいものは買うようにしていました この『ケイデンヘッド ブレアアソール1966』はその中で最後に開栓したもので、残り3分の1ほどの状態
60年代モルトの滑らかな舌触りがこの頃のタレットなどと似た雰囲気 加水タイプなんですがバタースコッチの甘み、オイリーで炒りたてのナッツの香ばしさ、余韻の長い旨味たっぷりのいいモルトです
60年代モルトの15年から25年ぐらいまでの熟成、個人的にウイスキーを飲んで感動した経験が多いのはのはこの辺が一番かも・・・
通常¥2500いただいてます 今月中でストック終わるまでは、ブログを見てと一言添えて頂くと¥1800でお出ししますので、50年前に蒸留されたウイスキー、是非どうぞ